マストバイキャンペーンのメリットとは?成功させるコツを解説!景表法にも注意が必要です
公開日: 2024年08月08日 更新日: 2024年12月12日
目次
マストバイキャンペーンという言葉を耳にしたことはありますか?
マストバイキャンペーンとは、特定の商品を購入することを応募条件とした、抽選や懸賞キャンペーンのことです。
企業側としては、商品の売上アップや認知度向上に効果が期待できます。
キャンペーン内容や景品については、景品表示法という法律で規制されています。
企画する側は、法律をしっかり理解した上で、適切に運用していく必要があります。
今回は、マストバイキャンペーンの基本的な仕組みから、メリットや注意点、成功のコツまで、実践的な内容をお伝えします。
マストバイキャンペーンとは? オープンキャンペーン・クローズドキャンペーンとの違いは?
マストバイキャンペーンには似たような言葉があり、オープンキャンペーンやクローズドキャンペーンなど、違いがよくわからないという人も多いかもしれません。
応募条件や対象者の範囲に大きな違いがあります。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
マストバイキャンペーンとは?
マストバイキャンペーンは、特定の商品の購入者のみが応募可能なキャンペーンです。商品を購入したことを証明する書類(レシートなど)の提示が応募の条件となります。
オープンキャンペーンとは?
オープンキャンペーンは誰でも参加可能なキャンペーンで、購入条件はありません。Webサイトやハガキなどで簡単に応募できるため、よりライトなユーザーの参加が見込めます。
クローズドキャンペーンとは?
クローズドキャンペーンは、会員登録したユーザーや、DM送付先などの限定された人のみが参加できるキャンペーンです。
マストバイキャンペーンは、商品購入者に限定している点でクローズドキャンペーンの一種とも言えますが、不特定多数の商品購入者が対象である点が異なります。
マストバイキャンペーンの応募方法は4種類
マストバイキャンペーンに応募するには、いくつかの方法があります。
キャンペーンごとに応募方法が異なるので、事前にチェックしておくことが大切です。
代表的な応募方法としては、ハガキ応募、店頭応募、Web応募、SNS応募の4つが挙げられます。
それぞれの特徴や手順を知っておくと、スムーズに応募できるでしょう。
4つの応募方法について、詳しく解説します。
ハガキ応募
商品パッケージについている応募ハガキに必要事項を記入し、郵送する方法です。インターネット環境がない人でも応募可能です。
店頭応募
商品を購入した店舗に応募ボックスが設置されており、そこに応募券を投函する方法です。応募時にユーザー登録などが不要なため、手軽に参加できるメリットがあります。
Web応募
キャンペーン専用のWebサイトやアプリから応募する方法です。レシートの画像データをアップロードするなど、購買証明の提出もオンラインで完結できる点が特徴です。
スマートフォンの普及によって、近年主流の応募方法です。
SNS応募
XやInstagramなど、SNSの投稿で応募する方法です。キャンペーン指定のハッシュタグをつけて対象商品の写真を投稿するなど、SNS上で拡散を狙ったキャンペーン設計が可能です。
マストバイキャンペーンの購買証明書とは?
マストバイキャンペーンで商品購入を証明するには、購買証明書の提出が必要不可欠です。
購買証明書には、レシートや商品パッケージなど、いくつかの種類があります。
キャンペーンごとに指定の購買証明書が異なるので、応募要項をしっかり確認しておくことが大切です。
それでは、主な購買証明書の種類とそれぞれの特徴について解説していきましょう。
レシート
商品購入日時、店舗名、商品名、購入金額などが記載されたレシートは、最も一般的な購入証明書です。
応募時にレシート原本の郵送を求めるケースもありますが、最近はレシート画像のアップロードのみで応募可能なケースが増えています。
商品パッケージ
商品パッケージの一部(バーコード部分やシリアルナンバーなど)を切り取り、郵送する応募方式もあります。
商品本体が応募エビデンスになるため、直接的な購買証明と言えます。
応募シール
商品パッケージ内に同梱されている応募シールを台紙に貼付して郵送する応募スタイルです。
シールの裏面にシリアルナンバーが印字されているものなどがこれに該当します。
それぞれの購買証明書のメリットとデメリットとは?
レシートは比較的応募のハードルが低く、幅広いユーザーの参加が期待できます。しかし、デメリットとして、レシートの偽造や改ざんのリスクは排除できません。
商品パッケージを用いる場合、確実に商品購入者のみに応募資格が与えられる一方で、応募時の手間が大きくなるためか参加率は下がりやすい傾向にあります。
キャンペーン設計時には、これらのメリットとデメリットを比較検討し、キャンペーン目的に合った購買証明方法を採用しましょう。
キャンペーン方式の違い
ここからはキャンペーン方式の違いについて解説します。
後日抽選
キャンペーンの応募が終了した後に抽選を行い、当選情報をメールや配送で送る方式です。
当選者数が少なく、高価な景品を用意する場合に使われることが多いです。ただ結果発表や郵送までに待つ時間が生じるため、魅力的な景品を用意していないと参加されづらい特徴があります。
即時抽選(インスタントウィン)
商品購入者やアンケートの回答者などに、当選情報が即時に届く抽選方式のことです。
システム上で設定した当選確率に基づいて、その場で抽選結果がわかります。なのでキャンペーンへの参加率も比較的高く、ユーザーの購買意欲やキャンペーンへの参加意欲を維持しやすいです。また、景品がデジタルギフトであれば商品発送の作業も不要となり、郵送と比較すると工数を掛けずに実施することができます。
「あっとギフト」なら、後日・即時抽選どちらも対応可能です。アタリ・ハズレや1等・2等での景品分け、A賞・B賞など賞毎での抽選など様々な抽選方式にも対応できます。
また、マストバイキャンペーン機能と組み合わせてアンケート機能、LINEキャンペーン機能、動画視聴の機能などを組み合わせることができ、ニーズに合わせた施策を幅広くサポートさせていただきます。
インスタントウィンについては、「インスタントウィンキャンペーンの仕組みとは?ツールの選び方まで徹底解説!」で更に詳しく紹介しております。
マストバイキャンペーンのメリット
マストバイキャンペーンは、企業にとってもユーザーにとっても多くのメリットがあります。
売上アップや新規客の獲得など、ビジネス的な効果はもちろん、ユーザーの満足度を高めるチャンスにもなり、ブランドイメージの向上にもつながるでしょう。
マストバイキャンペーンの4つの主なメリットについて、具体的に見ていきましょう。
売上の増加に直接つながる
魅力的な景品を告知することで、キャンペーン対象商品の売上アップに直接つなげられます。
特に、通常よりも割高の商品でもキャンペーン期間中は売上が伸びるケースが多いです。
費用対効果が高い
商品購入者のみが応募対象となるため、無駄なコストをかけずに、販促効果の高い層にアプローチできます。
オープンキャンペーンと比べ、一人あたりの獲得単価を抑えられる可能性が高いでしょう。
認知度の向上
キャンペーンをきっかけに商品を認知し、手に取ってもらえる機会が増えます。商品のブランドイメージ構築にも役立つでしょう。
リピート購入の促進
一度キャンペーンで商品を購入したユーザーが、キャンペーン終了後も継続して購入してくれる可能性があります。
商品の魅力を体感してもらえれば、リピーターの獲得につながるかもしれません。
以上のようなメリットから、新商品の認知拡大や、既存商品の売上底上げなどの場面で、マストバイキャンペーンは有効に機能します。
マストバイキャンペーンの注意点
マストバイキャンペーンを実施する際の最大の注意点は、景品表示法を順守することです。
景品表示法では、過大な景品提供を規制しており、景品の最高額や総額について、一定の制限を設けています。
キャンペーンの全体設計において、これらの上限を超えないよう注意が必要です。
景品表示法については、「販促でデジタルギフトを使用するときの注意点~景品表示法について~」で詳しく解説しています。
また、オープンキャンペーンのように、誰でも気軽に参加できるわけではないため、キャンペーン告知における分かりやすい表現や、応募方法の簡便さにも配慮が必要です。
商品購入とキャンペーン応募の手順をスムーズに設計できるかどうかが、キャンペーン成功の鍵を握ると言えるでしょう。
さらに、応募時に取得した個人情報の適切な取り扱いや、同一人物による大量応募への対策など、運用面のポイントにも注意が必要です。事前に、トラブル発生時の対応方針を定めておくことが求められます。
マストバイキャンペーンを成功させるコツとは?
マストバイキャンペーンを成功に導くには、どのようなコツがあるのでしょうか。
キャンペーンの目的と適切なターゲットを設定する
商品の売上向上が目的なのか、新規顧客の獲得が目的なのかによって、キャンペーンの設計は大きく変わります。
ターゲットの年齢層や嗜好を適切に想定することで、訴求力の高いキャンペーンを設計できるでしょう。
キャンペーンページの分かりやすさ・シンプルな応募フロー
サイトに訪れたユーザーが、目的のキャンペーンに最短でたどりつける導線を用意し、WEB応募であればレシートの撮影アップロード方法を丁寧に案内するなど、ユーザー目線に立ったキャンペーン設計を心がけましょう。
魅力的な景品の選定
最新家電や豪華旅行など、誰もが魅力的に感じる景品を揃えるのはもちろんですが、商品との親和性や、当選本数のバランスにも気をつけましょう。Amazonギフトカードなどのデジタルギフトを採用するケースも増えてきました。
他社の成功事例を参考にする
同業他社の販売促進施策を研究し、自社に活用できる要素がないかを探ってみましょう。
最新事例を学ぶことで、キャンペーンの企画内容をブラッシュアップできます。
マストバイキャンペーンの成功には綿密な事前準備と、ユーザー視点に立った施策設計が欠かせません。
適切な告知とスムーズな応募フロー、魅力的な景品の提供によって、キャンペーンへの参加意欲を高め、所期の目的を達成していきましょう。
マストバイキャンペーンが成功したかどうかの判断基準
マストバイキャンペーンの効果や成功・不成功を見極めるための判断基準を紹介します。以下の判断基準を参考に、施策の振り返りと改善に向けたアクションへとつなげましょう。
キャンペーン期間中の売上
キャンペーン期間中に売上がどれだけ上がったかを分析することで、キャンペーンの効果を判断できます。ただし、季節商品など販売時期の影響を受けやすい商材に関しては、売上増減要因がキャンペーンとは限らないため注意しましょう。この場合は前年同月等の売上と比較する必要があります。
キャンペーン応募者数
キャンペーン応募者数は、必ず確認しておきたいポイントのひとつです。あらかじめ設定した目標数に対して、実際の応募者数を達成できたかを分析しましょう。また、複数回にわたって実施しているキャンペーンであれば、前回実施時との比較や昨年同期比といった指標で評価することもできます。
キャンペーンへの反応
キャンペーンへの反応も大きな判断基準となります。キーワード分析ツール等の調査手段を用いて、商品名の検索回数が伸びたかどうかで判断することができます。またSNSの調査ツール等を利用すれば、商品関連の投稿が増えたかどうか等も確認することができます。この際、キャンペーンに対するコメントや投稿の反応も含めて調べると、次回以降のキャンペーンにおける改善案が得られるかもしれません。
デジタルギフトなら「あっとギフト」がおすすめ
キャンペーンを実施する場合、個人情報保護の観点から、キャンペーンの応募者をしっかりと管理する必要があります。
しかし、あっとギフトなら、デジタルギフトの提供だけでなく、レシートの読み取り機能、シリアルナンバーの発行機能などキャンペーン応募者の管理までトータルでサポートします。
応募者の個人情報を一元管理できるので、データの取り扱いも安心。
重複応募のチェックや、当選者の抽選、景品の発送まで、一連の業務を委託できるサポート機能も充実しています。
あっとギフトを利用すれば、キャンペーン実施に伴う煩雑な事務作業が必要ありません。
さらに、キャンペーンの目的に応じたデジタルギフトの提案から、購入から配送代行までをトータルでサポートするので、郵送コストの削減や、梱包・発送作業の効率化を実現できます。
デジタルギフトの魅力はもちろん、応募者管理の効率化も実現できるあっとギフト。
キャンペーンの規模や目的に合わせて、ぜひ、活用を検討してください。
まとめ
マストバイキャンペーンは、商品購入を条件に販促効果の高いユーザーに届ける手法です。適切な景品設定と証明方法を選択すれば、売上増加や新規顧客獲得など様々な目的が達成できます。
キャンペーン設計では、応募方法やクローズド設計など、ターゲットに合った方式を選ぶ必要があります。魅力的な景品やわかりやすいページ設計など、ユーザー目線の施策が成功への鍵となります。
一方で、景品表示法遵守や個人情報管理など、コンプライアンス面の対応も重要です。
綿密な計画と適切な運用により、マストバイキャンペーンは大きな効果を生み出せるでしょう。
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